古本のおひさま堂がゆくわよ!

子どもの本に囲まれて暮らすおひさま堂が記す、絵本と児童書の紹介・感想・覚書

知らない本を偶然手にするという、ひと目ぼれ的読書の楽しみ

本屋がない街に移り住んで本屋の楽しさを再確認する。本屋でとりわけ楽しいのは、全く知らない本との”偶然”の出会いである。偶然という形での本との出会いは、新しい知識や物語と出会うだけでなく、これまで知らなかった新たな自分自身との出会いももたらし…

『ヘンゼルとグレーテル』 井上洋介さんは小さい読者の心象を描いたんじゃないかな?

おなじみのグリム童話『ヘンゼルとグレーテル』は、多くの絵本作家さんが特徴のある作品を発表している。 その中で私好みの絵本が、矢川澄子さんが再話し、井上洋介さんが絵を担当したこの作品である。 矢川さんの再話は、昔話の語り口のようで読みやすく、…

『帰命寺横丁の夏』 謎解きも楽しいミステリー的ファンタジー

柏葉幸子さんの作品からは少し遠ざかっていた。 私の読み方が浅いのかもしれないが、代表作である『霧のむこうのふしぎな町 』も『りんご畑の特別列車 』も好きな作品だけれど、なんとなく読み終わってから大満足という感じにならなかったから……。 アイデア…

『口笛のあいつ』 港・密輸・やくざの抗争そしてブルーのコートの女、そんな児童書読んでみない?

『口笛のあいつ』は、ファンタジーのイメージを覆すとんでもない作品だ。舞台となるのは架空の港町。主人公の勝次は妹のよし子を連れて、深夜の港を徘徊している。なぜ? 彼は家に帰りたくないのだ。家では両親が仲間とともに花札やマージャンなどの博打に興…

戦争について考えるきっかけに!『ヒットラーのむすめ』

戦争について考えるきっかけに『ヒットラーのむすめ』をおすすめしようと思う。この本のテーマは、戦争ではないかもしれないけれど……。 この作品は、実に不思議な物語なのである。 子どもたちがスクールバスを待つ間に始めた「お話しゲーム」。もともとは、…

広島の語り部たちがいつもINGで語り続ける絵本 『さがしています』

前回の『キンコンカンせんそう (講談社の翻訳絵本)』に続けて、アーサー・ビナード氏の絵本を紹介することにした。 『さがしています (単行本絵本)』 登場するのは、広島平和記念資料館所蔵が所蔵する原爆投下時の遺品である。これは、それらの遺品が語り部…

肩の力を抜いて読む反戦絵本『キンコンカンせんそう』

前回の記事を受けて、家庭でじっくり読んでいただきたい「平和や戦争」をテーマにした絵本を何冊か続けて紹介したく思う。 最初になにをとりあげようかと迷ったが、『青矢号―おもちゃの夜行列車 (岩波少年文庫)』や『チポリーノの冒険 (岩波少年文庫)』を書…

戦争や平和をテーマにした絵本、おはなし会で読んだだけで満足していない?

今年は戦後70年の節目の年でもあり、戦争や平和をテーマにした絵本の問い合わせが多い。戦争や平和について考えることは大切だが、少なくとも複数を対象にした読み聞かせやおはなし会などで、絵本を通して考えを深めていくことが「容易でない」ことは理解し…

昆虫ブーム再来?でてこい、昆虫少年・少女たち!

幻冬舎発行の昆虫写真集『きらめく甲虫』が注目されている。この夏は、それ以外にも昆虫の本に注目が集まり、本の世界ではちょっとした昆虫ブーム到来といったところだが……

真髄は最後の10ページに!『ユリシーズ・ムーアと時の扉』

本好きとは思っているが、正直 児童書でも、読了まで気力が続かずに挫折してしまう本がないわけではない。 読んでいる時の自身の体調など、本の内容に原因があるわけではない場合もあるが、そういう本は何度読み直してみても同じ結果になることが多いように…

いざ、ファンタージエンへ! 旅立ちの日

旅立ちの日とは、また大袈裟なと思いつつ、ブログを再開することにしました。 色々と紆余曲折があって、過去のブログはすべて閉鎖しての再スタートとなります。 少しは皆さんにお読みいただける記事が書けるか否か、いささか心もとない次第ですが、よろしく…